公開日:2010.05.04
ワニヤン村を案内
ワニヤン村を案内
もうすぐ、ヤップデーというヤップ唯一、最大のお祭りがあります。ヤップデーについては多分、次号ですることになると思いますが、各村々に伝えられているヤップダンスというダンスを一同に会して披露するイベントです。毎年、そのヤップデーに合わせて観光客が沢山やって来ます。そして、ミクロネシアの他の州で活動するボランティアや、ミクロネシアの周辺国で活動するボランティアも、ヤップを訪れます。今年も4名のボランティアが他島からヤップに来られました。そのうちの一人、マーシャルから来られた、水産資源管理の活動をされている高山さんと、前回の旅行でも大変お世話になったヤップのボランティアの森久さんが、僕のステイ先のあるワニヤン村を訪れ、ステイ先に一泊されました。
実は、先月の旅行でいろんな所を見てきて密かに確信したことがあります。それは「うちの村もなかなかやるやん」ということ。掃除の行き届いた村のメインロードの両脇は生垣代わりに様々な植物が植えられ、花が咲いている。そのメインロードの片側はヤップでは珍しいビーチが続き、もう片側はジャングルをなして、その奥に家々が点在する。ストーンマネーも豊富で、海側には伝統的なメンズハウスも点在している。。。特に初めて来る人にとっては素敵な光景やろうって思う。
というわけで今回は、お二人の滞在の模様を伝えながら、我がワニヤン村を案内したいと思います。
金曜日の夜
金曜日の夜、僕の仕事終わりを待って、3人でステイ先へ移動。
実は、ヤップのほとんどの隊員はコロニアというヤップの中心地にホームステイ、もしくはアパートに独り暮らししていて、訳あって僕だけがコロニアから遠く離れたジャングルの家にステイさせてもらっています。以前から森久さんが「大内さんのステイ先に泊まりたい」と言っていて、ようやく実現しました。実は友達が、僕のステイ先に泊まるのは初めてのことで(妻は何回もあるけど)、僕もステイ先の子供たちも、多分おばあちゃんも若干、緊張気味だったりしたのですが、森久さんも、高山さんも協力隊らしい、スカッとした気持ちのよい人であっと言う間に子供たちともおばあちゃんとも打ち解けて、冗談言ったり、子供を抱いたりしていた。スカッとしていないタカシは、ステイ先と打ち解けるのに随分時間がかかった気がするので、うれしいやら、若干嫉妬するやら。
夕食後、タモウ家の誇るボーイズ、ラインくん、チャールズくん、カスティくんに山へカニ捕りに連れて行ってもらいました。以前にも書きましたが、ヤップにはランドクラブとカニが沢山住んでいて、昼間は穴に潜んでいるのですが、夜(特に満月の夜)に活発に行動します。捕まえ方は、まず足で踏んで動きを止め、ハサミの届かない甲羅の部分をつかんでバケツに放り込むのですが、失敗すると当然鋏まれます。かなり痛いです。そして、夜のジャングル歩きは中々にハードです。僕は最初の頃、木の根でつまずくは、坂で滑って転ぶは、低い木の幹に頭をぶつけるは散々で、慣れるのに随分時間がかかりました。なので、森久さんと高山さんも「苦労しやがれ」って内心思っていたが、難なく歩いておられて、またまた嫉妬しました。
この夜は満月ではなく、そうそうランドクラブは現れないのですが、それでも3人の子供たちの活躍で10匹ほど捕れました。さらに、ジャングルの中にはいくつか小さな小川が流れているのですが、そこで川エビ捕りもさせてもらいました。そして、このジャングルの小川で一番驚くのはウナギです。日本では見たこともない巨大ウナギ。そいつが浅い水溜りみたいなところをゆっくり泳いでる---ちょっと不思議な光景です。ただし、この巨大ウナギ、油断していると飛び掛ってきて、噛まれると大怪我するそうです。僕は最初の頃、そうとは知らずに木の棒でつついたりしていた。今考えると怖い。
とにかく、高山さん、森久さんともに夜のジャングルを楽しんでいただけたみたいで良かった。ラインくん、チャールズくん、カスティくんに感謝。
土曜日
一夜明けて、今日は森久さんと高山さん、それに今朝タクシーでコロニアから来てくれた女性隊員2人を含めた合計4人に、我がワニヤン村を案内した。と偉そうに書いているが、前夜に続きボーイズ3人にお願いして、案内してもらった。
コースは、ワニヤン村の教会 ⇒ メンズハウス ⇒ 双子のストーンマネー ⇒ もう1つのメンズハウス ⇒ ワニヤン村の公共ビーチ ⇒ ストーンパス ⇒ ヌーおじさんのビーチの順です。教会がちょうど、ワニヤン村の入り口にあり、ヌーおじさんの家がワニヤン村の終わりにあるので、村を一通り案内できます。
メンズハウスというのは以前にも説明しましたが、村の男衆専用の集会所で、必ず海に面した気持ちのよい場所にあります。女性は入ることを許されません。でも独特の造りをしていて、外から見るだけでも十分楽しめます。海に面していて眺めも最高やし。
メンズハウス。正面から。
中はこんな感じ。女性は入れないので外で待ってもらってます。
ワニヤン村には、2つのメンズハウスがあるのですが、そのうちの一つが、海に突き出た場所にあって、海上のマングローブの林の中に作られた道を歩いていきます。途中、何故か道の途切れていて、代わりに竹の棒が4本ほど渡してあるだけの場所があって、特に二人の女性は苦戦してました。何せ落ちたら海やし。浅いけど。

ワニヤン村はストーンマネーが豊富で、メインロードの至る所に並べられています。きれいに飾ってある風ではなく、無造作な感じが僕は素敵やと思う。そんな中でも、教会からしばらく村を入ったところにある、2個並びのストーンマネーは2.5メートルぐらい巨大なもので、存在感抜群です。勝手に「双子のストーンマネー」って呼んでます。
双子のストーンマネー
ストーンパスというのは、昔、森の中に作られた道。丁寧に石が敷き詰められている。只の道と言えばそれまでなんやけど、静かな森の中の石の道。何か神聖な感じが個人的には好きです。
そして、ワニヤン村といえば、ビーチ。南国の島といえば、ココナッツと白い砂浜のビーチを想像されるかも知れませんが、実はヤップにビーチは少ないです。周囲をマングローブで覆われているので。ワニヤンビーチは、そんな数少ないビーチの一つ。まさに南国という風景がここにはあります。この日もここで、子供たちと相撲をとったり、ビーチフラッグしたり、泳いだりしたりて過ごした。
ワニヤンビーチ
4人のゲストも、ワニヤン村をすごく楽しんで、夕方、帰ってゆかれました。僕は居候であることを忘れて鼻が高かった。ワニヤン村、是非一度おいでませ。。。無理か。
