青年海外協力隊として、ミクロネシアのヤップ島に派遣中社員の日記。
インフォニック、ヤップ支社長を僭称しつつ活動中。

※僭称:勝手に身分を越えて上の称号を自称すること(広辞苑より)

公開日:2009.03.02

1ヶ月、経って

慣れたこと

ヤップに来て1ヶ月が過ぎました。

びっくりするぐらい早く感じます。

1日1日、大切に過ごさんと2年なんてあっという間やなと思います。
1ヶ月暮らすといろんなことに慣れてきます。

初めて来た日には、まるでジャングルの奥地へ分け入っていくようで少し怖かったステイ先の道も、今では当たり前になりました。
タロ畑の大きな葉っぱの青々とした様や、赤いハイビスカスの花が途切れことなく次々に咲く様などがとても清清しく、毎日歩く道ですが飽きません。
夜、懐中電灯忘れたら、すごい怖いけど。
何も見えんし。犬が吠えてくるし。
一回、転んでタロ畑に突っ込んで、全身泥まみれになったし。

水シャワーにも慣れました。ヤップの一般家庭のシャワーは水しか出ません。
僕のステイ先のワニヤン村は湧き水が水道に使われていて、水はとてもおいしく、そして冷たいです。
顔を洗ったり、手足を洗ったりするのには大変、気持ちが良いのですが、体に浴びると一瞬、息が荒くなって「ヒャッ」とか声が出ます。
でも慣れました。今では「ヒャッ」とか言いません。

あと食事にも大分、慣れてきました。ヤップの人々の食に対する考え方は、日本とは全く違います。
一言でいうと「空腹は敵」。
自分はもちろん、他の誰かかが空腹であることも許せないようです。
だから、ステイ先ではもちろん、職場でも「Takashi、Are you hungry?」と聞かれます、しょっちゅう。
そこで返答に困ると何か食べ物が出てきてしまいます。

だからすかさず「I'm full(お腹いっぱい)」と答えるようになりました。

実際にお腹がすいているかどうかなんて関係なく「Are you hungry?」「I'm full」。
これはヤップの挨拶と思うことにしました。 逆にいうと、お腹さえ満たされればそれでOKなので、栄養のバランスとかは全く考えません。
だから日々のメニューも、朝食「ラーメン」、昼食「つな缶と醤油ごはん」、夕食「鶏肉と醤油ごはん」みたいな家庭がほとんどです。
僕のステイ先は、ホストマザーのジョアナさんが気を使って下さってメニューは豊富ですが、やはり栄養に偏りがあることは仕方ありません。

実はこの食生活が、糖尿病患者が急増するなど、島の社会問題になりつつありますが、長年の文化や習慣の問題でもあるので簡単には解決できないみたいです。


ジョアナさんが、タロ芋を調理しているところ。
タロはこの辺りの島の伝統的な主食です。
レンコン畑みたいな泥の中に育ち、大きなやつだと子供の頭ぐらいになります。
とても固く、皮をむいたあと(というか、削ったあと)熱湯でゆでで食べます。
味はサツマイモを超うす味にした感じ。僕は好きです。

慣れないこと

虫には慣れません。蚊が沢山います、山の中なので。
でももう一種類、サンドフライというやつがいてこいつが曲者です。

サンドフライは文字通り砂粒のように小さく、朝方と夕方、どこからともなく現れます、群れで。
あまりに小さいので蚊のように目視できず、刺されるまで分かりません。
刺されるとチクッとするので分かりますが、その時には手遅れです。ものすごくかゆいです。
しかも蚊のように1時間ほどで収まらず、何日もかゆいです。
実はこのサンドフライの存在については訓練所で聞いていて「覚悟して下さい」と言われた。

「何か対策は?」と聞くと「ないです」と言われた。
何ヶ月か刺され続けていると免疫が出来て、かゆくならなくなるのだそうです。
だから、現地の人は平気。

そういえば最近、サンドフライに刺されても1日ぐらいで治ってるような‥‥でもやっぱりかゆい。
かゆくて眠れない。急げ、俺の免疫。


ココナッツの木に登る長男タミ。本文とは全く関係ありません。